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鈴木禎宏研究室(比較文化論)

2017年6月9日更新

研究室の概要

鈴木研究室では、世界の諸地域における文化(特に生活造形、生活様式)の諸相と、それを支える価値観の解明を研究課題とします。

特に近代以降の西ヨーロッパと日本を中心として、諸文化・文明間の接触がもたらす文化の継承・変容が分析の対象です。

その際には、日本を比較の基点とする比較文化論的アプローチを用います。これは、「日本」という文化を知ることで異文化を知り、また異文化を知ることで自己の由来する文化のあり方をふりかえるという、複眼的思考のことです。

現代では人、もの、情報の流れがますます活発になっております。こうした流れの中に身をおいて、世界の多様性を尊重しながら、今一度「生活」というものの在り方をみつめたいと考えております。

研究室の最新情報については、次をご覧ください。鈴木禎宏研究室ブログ

※クリックすると、学外のサイトに移動します。

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教員紹介

鈴木 禎宏 (すずき さだひろ)

お茶の水女子大学 准教授

研究業績については、お茶の水女子大学HPの研究者情報をご覧下さい。

Dr. Sadahiro SUZUKI, MA. PhD

Associate Professor. (Comparative Studies of Japanese Arts and Cultures)

Comparative Studies of Japanese Culture (Hikaku-Nihon-Bunka-Ron) is an approach to understanding Japanese culture and history in the context of world cultural traditions and world history.

Our way of thinking is culturally and historically conditioned. At the moment we regard something as Japanese, we presume the existence of something non-Japanese. The distinction of these two could - and may well - take place almost automatically, as political, historical, cultural and social customs are already interwoven into our mental processes, and they compose the framework of our thinking. Nobody is free from these limitations, as nobody can even think without them, i.e. what we call “common sense.”

The theory of Comparative Culture suggests first challenging these kinds of conventions by making reference to the possibility of other frameworks or cultural values, and, secondly, rediscovering the significance of the culture to which he or she thinks they belong. The gulf between “our” culture and “other” cultures is not necessarily apparent, because, as we have already seen, the “otherness” of “others” depends on the definition and regulation of “us.” On the other hand, the gulf can still be deep, as we need to belong to a group for survival, and questioning the prerequisite conditions of such a community can be a danger to the group. It is, however, also true that the formation and composition of a community cannot be comprehensible without understanding the characteristics of the principles regulating such a group.

This is the reason why those who wish to study Japanese culture need to study non-Japanese cultures and foreign languages. As long as we pursue a Comparative Cultural approach, we need to make an effort to maintain relative perspectives on cultures. We keep on moving, like a pendulum, between different cultures, so that we assess “our” culture from the viewpoint of “others,” whereas we deepen our understanding of “others” by making reference to “ours.” This process requires mental toughness, but it is surely a way for higher cultivation of the mind and insights into cultures.

My research subjects so far are as follows: (1) Aspects of “Art for Life‘s Sake” in Modern and Contemporary Japanese Cultural Scenes; (2) The History of the British Studio Craft Movement (mainly in the field of ceramics); and (3) A Mental Map of Modern Japan: A History of World Views Conceived by Modern Japan in the Period between 1905 and 1945.

Publicatio
Sadahiro Suzuki,Banado Richi no shogai to Geijutsu: “Higashi to Nishi no Kekkon” no Vijon [The Life and Art of Bernard Leach: The Vision of “the Marriage of East and West”], Kyoto: Minerva Publishing Co., 2006.

For further information, see: Ochanomizu University Researchers

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授業の概要

何を学ぶのか?

鈴木研究室で何が学べるのか。この問いに単純に答えるとしたら、まずは研究室を主宰する教員の関心事を挙げることになります。具体的には、近・現代の日本の美術・工芸とイギリスの美術・工芸、近代日本の生活様式・世界観などです。

 しかし教員の研究は、この研究室に集う学生の希望を必ずしも限定するものではありません。この研究室においては、「比較文化論」と「生活造形」という2点が研究の核です。この研究室に来られる方には、少なくともこれらについて関心をもち、ある程度の共通理解を得ていただくことになります。

 ただしその一方で、「比較文化論」はあくまでも方法論であって、必ずしも学問体系ではありません。また、「生活造形」は広範な語義を持ちます。この方法論をどのような対象に適用するかは学生次第です。このことは、これまでに提出された学位論文のタイトルが示す通りです。この研究室で具体的に何を学ぶかは、みなさん次第でもあるわけです。

主な開講科目

区分 科目名 標準履修年次
学部 生活造形論 学部1-4年
比較生活文化史I 学部2年
比較生活文化論 学部2年
比較文化論基礎演習 学部3年 前期
比較文化論演習 学部3年 後期
生活文化学論文演習I・II 学部4年
大学院 生活造形特論 博士前期課程(修士)
生活芸術論演習 博士前期課程(修士)
比較文化特論 博士前期課程(修士)
比較文化論 博士後期課程(博士)

授業の詳細については、お茶の水女子大学HPのシラバスをご覧下さい。

履修計画のご提案

学年 生活造形について学ぶ 比較文化論について学ぶ
1年生
2年生
生活造形論 比較生活文化論
比較生活文化史I
3年生 生活造形史 比較文化論基礎演習
比較文化論演習
4年生 生活文化学論文演習I・II
大学院
(博士前期課程)
生活造形特論 比較文化特論
大学院
(博士後期課程)
比較文化論

補足

<生活造形>に関する授業として、上記のほかにも生活文化学講座では、「工芸史」「環境デザイン論」等の授業を開講しています。

また、<比較文化論>に関する授業として、「比較生活文化史II」「文化情報論」等の授業を開講しています。

授業の詳細については、お茶の水女子大学HPのシラバスをご覧下さい。

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受験生の方へ

比較文化論とは

日本語の「ハンカチ」と英語の"handkerchief"は似て非なるものですが、その違いをみなさんは御存知でしょうか。

「ハンカチ」とは「小型・方形の手ふき布」(『広辞苑』)であるのに対し、 "handkerchief"は"a small piece of material or paper that you use for blowing your nose, etc."(鼻をかむさいなどに用いる、一片のものまたは紙)(Oxford 英英辞典)です。

「ハンカチ」も"handkerchief"も一切れの布であることにかわりはなく、イギリスで売られている"handkerchief"と日本で売られている「ハンカチ」は、素材にしても大きさにしても同じようなものです。しかし、それらが現実の生活において果たす役割は、文化によって異なることになります。
こうした例を手がかりとして、文化の接触と変容などの問題に取り組むのが、当研究室の課題です。
比較文化論という方法を用いることにより、普段何気なく見過ごしがちな「生活」の諸相を、あらためて意識し、言葉を用いて考えることが可能となります。
上に見たような作業には、「異文化」への理解のみならず、「自文化」への理解が不可欠です。その際には、(1)「異文化」を「自文化」に対して説明すること、および(2)「自文化」を「異文化」に対して説明すること、の2点を意識的に訓練することになります。(そのためには、ある程度の語学力が必須です。)
さまざまな価値体系が、「異文化」と呼ばれたり「自文化」と呼ばれたりしながら鋭く交錯する現場に身をおきつつ、新たな思考の次元をめざしたいと考えております。こうした文化と文化の接触の現場に興味がある方を、当研究室では歓迎いたします。

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研究室の紹介

生活文化学講座では、3年生から4年生に進学するときに卒業論文の指導教員を決め、各教員の演習(通称「ゼミ」)を履修します。

鈴木研究室の卒業生について、いくつかご紹介いたします。

これまでに提出された学位論文

こちらのページをごらんください。

資格

在学中に学芸員資格(博物館の専門的職員の資格)や中学・高校の教員免許(家庭科)を取得する人がいます。

年度 教員免許取得者数 学芸員単位取得者数
平成13年度 0 0
平成14年度 5 2
平成15年度 2 0
平成16年度 0 0
平成17年度 4 1
平成18年度 0 0
平成19年度 2 4
平成20年度 1 1
平成21年度 2 2
平成22年度 0 2
平成23年度 1 1
平成24年度 2 3
平成25年度 2 3
平成26年度 1 1
平成27年度 0 4
平成28年度 1 2

※これらの数字は、鈴木研究室出身者に関するものです。生活文化学講座全体での数字ではありません。

卒業生の進路

卒業生の進路は大きくふたつに別れます。

一つ目は就職です。業種としては出版・印刷、インテリア・メーカー、その他幅広い分野での事務職などです。中にはSE(システム・エンジニア)になる人や、保険・銀行などの企業に就職する人もいます。

二つ目は進学です。お茶大や他大学の大学院(修士課程)に進学する人、実技系の専門学校に進学する人などがいます。


HP作成者 鈴木禎宏 suzuki.sadahiro@ocha.ac.jp
(スパムメール対策のため@は全角になっています。半角に直して送信して下さい)

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関連リンク / Related Links

»鈴木研究室 学位論文

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