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専任教員の紹介

2016年6月16日更新

宮内 貴久研究室(民俗学)

私は人間がいかに環境を認識し、生活の場である住居を造り上げてきたかを主要な研究テーマとし、全国各地で民俗調査と民家調査を行ってきました。第一のテーマは、東アジアの建築に多大な影響を及ぼしている風水が、日本本土においてどのように受容され展開されてきたかという問題です。その歴史的展開と実態を史料と調査資料の両側面から考察しています。

第二のテーマは、生活文化における文字文化の在り方を研究しています。従来の民俗学では、民俗はその地で独自に育まれた文化として捉えられてきましたが、文字を通してさまざまな文化を受容し、それまでの地域の文化と融合し定着していく過程に興味があります。具体的作業としては、会津地方を中心として大工が所蔵する巻物の調査研究を行っています。これは職人の位相を解明するに留まらず、民俗と文字文化を考察する視点も含みます。書物の位相、近代教育、読書生活、リテラシーの問題、すなわち生活の中の文字文化を積極的に扱っています。

第三のテーマは、高度経済成長時代において生活がどのように変化したのか研究を進めています。高度経済成長時代は、第一次産業から第二次・第三次産業へと産業構造が劇的に変化した時代です。また、テレビ・洗濯機・冷蔵庫などの家庭電化製品が普及し、現代の都市型生活スタイルが形成された時代です。そうした新しい都市型生活を象徴するのが大都市近郊の団地の生活です。団地の生活誌を調査して、生活の変化を研究しています。

鈴木 禎宏研究室(比較文化論)

鈴木研究室では、世界の諸地域における文化(特に生活造形、生活様式)の諸相と、それを支える価値観の解明を研究課題とします。

特に近代以降の西ヨーロッパと日本を中心として、諸文化・文明間の接触がもたらす文化の継承・変容が分析の対象です。

その際には、日本を比較の基点とする比較文化論的アプローチを用います。これは、「日本」という文化を知ることで異文化を知り、また異文化を知ることで自己の由来する文化のあり方をふりかえるという、複眼的思考のことです。

現代では人、もの、情報の流れがますます活発になっております。こうした流れの中に身をおいて、世界の多様性を尊重しながら、今一度「生活」というものの在り方をみつめたいと考えております。

難波 知子研究室(服飾史)

これまで主に取り組んできた研究は、日本における学校制服史および制服文化についてです。学校制服は、近代的な学校が整備された明治期以降に成立、広く普及し、かたちやあり様を変えながら現代においても引き継がれている文化の一つといえます。学校制服文化とは、その時々の政治や教育を反映するばかりではなく、流行や衣生活習慣、制服の製作技術、経済および産業の状況などとも関連し合い、さまざまな立場の人々の思惑や価値観が交錯する地点に形成されてきたのではないか、と私は考えています。人々がどのような価値観をもち、互いに合意したり、あるいは齟齬や相克をみせたりしながら、学校制服をかたちづくっていったのか、具体的な資料や事例の検討を通して考えていきたいと思っています。

新實 五穂研究室(服飾史)

ひとが服を身に着ける意味や服装における象徴性について、ジェンダーの視点から研究を進めています。とりわけ近現代ヨーロッパ社会における異性装、および法令と服装の関係に関心があります。具体的な事例としては、ロマン主義の女性作家ジョルジュ・サンドの異性装、および19世紀フランスの女性運動を牽引したとされる女性サン=シモン主義者のユニフォーム、1800年11月7日の「異性装に関する警察令」などについて文献・図像資料、実物遺品を用いてこれまで調査してきました。
また最近は、服飾の展覧会を調査・分析することにも興味を持っています。

生活文化学講座の教員についてさらに詳しく調べたい方は、教育研究者情報をご覧下さい。

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