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難波知子研究室(日本服飾史・服飾文化論)

2017年4月10日更新

研究の概要

これまで主に取り組んできた研究は、日本における学校制服史および制服文化についてです。学校制服は、近代的な学校が整備された明治期以降に成立、広く普及し、かたちやあり様を変えながら現代においても引き継がれている文化の一つといえます。学校制服文化とは、その時々の政治や教育を反映するばかりではなく、流行や衣生活習慣、制服の製作技術、経済および産業の状況などとも関連し合い、さまざまな立場の人々の思惑や価値観が交錯する地点に形成されてきたのではないか、と私は考えています。人々がどのような価値観をもち、互いに合意したり、あるいは齟齬や相克をみせたりしながら、学校制服をかたちづくっていったのか、具体的な資料や事例の検討を通して考えていきたいと思っています。

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プロフィール

  • 1980年 岡山県生まれ
  • 1999年 岡山県立総社高等学校卒業
  • 2003年 お茶の水女子大学生活科学部(生活文化学講座)卒業
  • 2006年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程(人文学)修了
  • 2010年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程(比較社会文化学)修了
  • 2012年 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科文化科学系助教
  • 2017年 お茶の水女子大学大学院基幹研究院人文科学系准教授

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研究業績

著書

  • (単著)『近代日本学校制服図録』創元社、2016年
  • (単著)『裙裾之美―日本女生制服史』(北京)新星出版社、2015年
  • (共著)「和服と洋装化」『民俗学事典』丸善出版、2014年
  • (共著)「女学生服装の移り変わり―和服から洋服へ―」『目でみる文京区の100年』郷土出版社、2014年
  • (単著)『学校制服の文化史―日本近代における女子生徒服装の変遷―』創元社、2012年

学術論文

  • (共著)「被服製作実習の改善策の検討」『茨城キリスト教大学紀要』50号、2016年
  • (共著)「『防災・災害』を切り口とした分野横断型授業『生活科学概論』の試み―専門知識を実践活動につなげる―」『お茶の水女子大学人文科学研究』12巻、2016年
  • (単著)「商標公報からみた児島の繊維産業史―足袋・腿帯子・学生服の商標を中心に―」『倉敷の歴史』26号、2016年
  • (単著)「近代日本における小学校児童服装の形成―岡山県公立小学校を中心に―」『国際服飾学会誌』48号、2015年
  • (単著)「大衆衣料としての学生服―岡山県旧児島郡における綿製学生服の製造を中心に―」『国際服飾学会誌』47号、2015年
  • (単著)「東京女子高等師範学校附属高等女学校の標準服」、文化資源学会『文化資源学』7号、2009年
  • (単著)「女教員の服装問題―女性の服装における近代化の一断面―」、意匠学会『デザイン理論』53号、2008
  • (単著)「近代日本における学校制服文化の形成に関する考察―学校制服論試論―」、意匠学会『デザイン理論』50号、2007年

その他

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授業の概要

服飾美学概論(1年)

かたちや色、文様、技術、制度、歴史など様々な視点から、衣服をめぐる人々の行動や関心のあり様を探り、服飾文化の多様性・多義性について理解を深める。また日本の学校制服の話題や研究動向を紹介しながら、制服文化や現代の衣生活についても考える。


服飾史資料論・服飾史I(2年)

日本の古代から近代までの服飾の様式(かたちと名称)及びその特徴を理解する。また合わせて、各時代の服飾を窺い知ることのできる文字資料(法令や文学など)や図像資料(実物遺品や絵画、彫刻など)について学ぶ。


日本服飾史演習I・II(3年)

明治期以降の衣生活の変遷や服飾をめぐる人々の価値観の変容について、具体的な事例やモノを通じて探っていく。


生活文化学論文演習I・II(4年)

日本服飾の歴史および文化について、卒業論文を作成する学生を対象とする。論文作成の流れを学び、各自のテーマについて取り組む。

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卒業論文等の題目

平成28年度

  • 修士論文
    • 「1910-1930年代のサラリーマンの生活空間に見る衣生活―仕事着としての背広に着目して―」
    • 「文化大革命前後における中国女性服飾の変遷」
  • 卒業論文
    • 「舞台衣装の機能―宝塚歌劇団の男役による戦時下の軍装を通して―」
    • 「女の秘面と露面―女性の顔隠しの変遷とその心理―」
    • 「女子学生のリクルートスーツ―その発祥と着用者に与える印象について―」
    • 「男女共修中高家庭科における被服製作実習の現状と課題―埼玉県公立高校家庭科教員へのアンケート及び聞き取り調査を中心として―」

平成27年度

  • 卒業論文
    • 「『制服ディズニー』の流行にみる若者の学校制服に対する意識」
    • 「富岡製糸場生糸の生産と流通―創業から操業停止まで―」
    • 「大正期」における手編み文化の展開」
    • 「日本と朝鮮の洋装化の比較―東京女子高等師範学校と梨花学堂―」

平成26年度

  • 修士論文
        
    • 「既製服とそのサイズ規格の普及による消費者の購買行動・購買意識の変容―昭和40年代の『ドレスメーキング』を中心に―」
  • 卒業論文
    • 「近現代学校教育における被服教育の変遷―「製作」から「着装」へ―」
    • 「子供服ファッション誌『sesame』からみる現代の親子関係」
    • 「「オトコノハダカ」に見る理想の男性ヌード写真」
    • 「21世紀の化粧の流行について―女性たちの「なりたい顔」とは―」
    • 「映画作品にみるディズニープリンセスにおける服飾表象―色と女性像との関連から―」
    • 「漫画『美少女戦士セーラームーン』におけるジェンダー表象」
    • 「友禅染の確立と小袖意匠の変遷」

平成25年度

  • 卒業論文
    • 「明治・大正期における日本人女性の外套受容―婦人雑誌にみる羽織と吾妻コート―」
    • 「近代日本における婦人下着と衛生」
    • 「近年におけるこぎん刺しの伝承のあり方とその意義」
    • 「戦後~1950年代の女性洋装における色彩―雑誌『装苑』を中心として―」
    • 「雑誌『ドレスメーキング』からみる家庭洋裁の衰退過程についての一考察―1970年代を中心として―」

平成24年度

  • 卒業論文
    • 「少女のおしゃれの誕生―中原淳一の「女学生服装帖」を中心に―」
    • 「和服から洋服の時代へ―雑誌『暮しの手帖』に見る戦後女性の洋装化と「直線裁ち」の提案―」
    • 「婦人雑誌および育児雑誌にみる子ども服と子ども観―明治・大正期を中心に―」
    • 「モダンガールの服飾と表現」
    • 「近代日本における履物と歩き方をめぐる文化の変容」
    • 「美少年像への視線―少年・少女小説に描かれた高畠華宵の挿絵を中心に―」

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HP作成者 難波知子 namba.tomoko@ocha.ac.jp

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