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学科の紹介

2021年7月2日更新

経緯

2018年度に心理学科が開設される前は、文教育学部人間社会科学科心理学コースは、心理学に関する基礎的な知識と、心理学研究に必要なテクニックを学ぶことを通して、人間に関わる事象への深い理解と実証的な分析力と思考力を養う教育を行ってきました。また、生活科学部人間生活学科発達臨床心理学講座は、生涯にわたる人間の発達やその援助について臨床心理学と保育・児童学の視点から学ぶことを通して、実践的・複合的アプローチを駆使できる基礎力を養う教育を行ってきました。しかし、社会生活の中で心理学を実証的・実践的に活かしていくためには、双方のカリキュラムをバランスよく学ぶことが必要と考えられていました。

そこで、心理学コースと発達臨床心理学講座を「心理学科」に統合しました。統合によって、心理学科の1年次から、基礎から実践まで人間のライフサイクルを通して体系的に学べるようになり、学習内容が拡大しました。人間の心に関する科学的実証能力と実践的応用力・臨床力を身につけた人材を育成するカリキュラムを設定できることになったのです。

目的

Scientist-Practitioner(科学者-実践家)の養成
心理学科では、心理学の基礎教育と共に、生活の実践に活かす教育を行います。つまり、様々な生活環境・場面における人間の心理・行動に対し、その基礎的なプロセスと機能への深い理解と科学的な見方を培い、それを課題の発見と問題の解決に活かす力を養います。そして、人に対する真摯な姿勢と科学的方法を身につけ、心理系の資格を取得しながら、様々な場面で実践的役割を果たし、社会貢献を行うことができる人材、すなわちScientist-Practitioner(科学者-実践家)の養成を学科の目的としています。

特徴

理論と実践を系統的に、段階的に学ぶ
心理学科の教育プログラムは、基礎・実証系心理学と臨床・実践系心理学の科目群を融合した形で構成されています。これにより、1) 様々な生活領域の課題から問いを立て、実証する科学的探求を志向する人材、2) 科学的実証の視点や方法論を獲得し、各種の生活領域に応用する実践的視点とスキルをもつ人材育成が可能となるのです。

さらに心理学科では、基礎・実証系心理学と臨床・実践系心理学とを融合した新たな専門領域として、認知・生物系、社会・福祉系、医療・健康系、発達・教育系の4つの系列を設置し、それぞれに専門応用講義科目群、専門応用演習科目群を配置しています。

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