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学部長からのメッセージ

2016年6月7日更新

学部長からのメッセージ

 生活科学部は、生活者の視点で生活を科学する学部です。生活を科学する学問とは、生活を取り巻く様々な課題・問題に取り組み、解決を目指す課題解決型の学問分野といえます。生活者の視点にたって、生活の質の向上を図るためには生活の質の再検討が必要であり、社会科学、人文科学、自然科学の応用学問である生活科学部がその役割をもっています。

 生活科学部の前身は家政学部です。家政学は成立当時は衣食住といった生活者個人の生活基礎が家庭におかれていたため、家庭生活を対象とするイメージがありましたが、時代の変遷とともに個人の生活において社会や環境との関係についての重要度が増し、その研究対象を広げ、より多様な学問を取り込むようになりました。そこで新たに「生活科学」という実践的な学問領域が生まれ、それに対応して1992年に家政学部から生活科学部へと改組されました。

 家政学(Home Economics)の語源はギリシャ語の(oikos nomos⇒oikonomos)からきています。Oikosは家のことですが、ひいては財を表し、nomosは経営・管理することを意味します。ここで財とは生活の資源をさし、家政学は人的資源や物的資源を含んだものを管理経営する学問という意味を持ちます。その家政学の視点に加えて生活科学は、人間生活を多面的なアプローチで科学する実践的総合科学として生活の向上や人類の福祉に貢献する学問分野として社会からも期待されています。

 生活科学部ではこうした要請にこたえるために食の科学と健康、人間と環境、発達と心の健康、人間生活と社会、人間生活と文化についての学科・講座が開設されています。また、それぞれの学科、講座では、少人数の実験・実習・演習により、個別的な教育を行うと同時に、社会生活で役に立つ資格等(栄養士免許、管理栄養士国家試験受験資格、一級建築士受験資格、家庭科教員免許、学芸員など)の取得を促すカリキュラムを用意しています。

 生活科学部は、人間生活の諸問題に対して、人間らしい豊かで健康的な生活は何か、様々な価値観を持った人々や社会とどのように共生していくか、環境問題と人間生活の豊かさをどう折り合わせるかという生活の実際に根付いた総合的視点から取り組んでいく姿勢を共有しています。

生活科学部長  香西みどり

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