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生活科学部の概要

2022年4月1日更新

生活科学部の歩み
 生活科学部は、家政学部(1950年)を改組して、1992年に誕生しました。家政学部は、家庭生活の主要領域と目された食物、被服、児童、家庭経営・家族関係などに関する学術的研究と専門的教育を担い、大きな役割を果たしました。のちの家政学部から生活科学部への変革は、日常の人間生活が、地球規模の自然環境、世界規模の社会環境と密接に関係するようになったこと、また社会における女性の位置や役割が変化してきたことに対応して行われました。そのため、生活科学部は、家政学部に比べてはるかに広い学問領域を含んでいます。
 しかし、生活科学部は、どこまでも人間生活の諸問題に対して、人間らしい豊かで健康な生活とは何か、色々な価値観を持った人々や社会とどのように共生していくか、環境問題と人間生活の質的・量的な豊かさをどう調和・統合させていくことができるかといったような地に足の着いた生活者の視点から取り組む姿勢を一貫して堅持しています。

生活科学部のテーマ
 現代は科学技術の発展や急速な経済成長により、物質的に豊かで、快適な生活を享受できるようになりましたが、その一方、急激な自然環境、社会状況の変化にともなう問題が噴出しています。たとえば、少子高齢化、女性の社会参加が進む中での子育て、高齢者介護などの問題に対応して、子育てと仕事のバランスはどうあるべきか、バリアフリーの住宅、高齢者に使いやすいユニバーサル・デザインの衣料とは、が課題となります。さらに生活環境や対人関係等の諸問題も解決すべき課題です。また、食については、過食やアンバランスな食事による生活習慣病などへの食物栄養学からのアプローチも求められています。
 このように生活科学部に期待されるテーマはたくさんありますが、個々の問題解決のみではなく、生活者の視点から、環境や社会との関係の中で、総合的に、実践的に問題に取り組む姿勢が生活科学部の特色といえます。このため、各専門プログラム、及び現代の消費生活について総合的に学ぶ消費者学学際プログラムが開設されています。

食物栄養学科
 “食物と人を見つめるサイエンス”をキーワードに、食物と栄養に関する科学的視点と実践力を身につけた食物栄養学の専門家の育成を目指しています。少子高齢社会を背景に、これまで以上に人間や健康との関わりが重要になっていることから、おいしさや品質といった食品を中心とする研究に加え、食物が人間に対してどのように機能するかという人間栄養学的な教育・研究も充実させています。

人間・環境科学科
 生活をとりまく身近な課題に対し、人間工学、環境工学、建築学、材料物性学、自然人類学など科学技術的アプローチで新しい生活の提案を目指す学科です。科学技術の実践的な応用、生活関連分野のタイムリーなテーマへの取り組み、研究成果の社会での応用・評価などを学びます。2013年度入学生より、一級建築士の受験資格を得られるカリキュラムも開始しています。

人間生活学科
 当学科は生活社会科学プログラム・生活文化学プログラムの2つで構成されています。2年進級時にはこれらの主プログラムから 1つを選択します。主プログラムを選択できる上限人数はゆるやかに設定されていますが、上限を大幅に超えた場合は選考を行うこともあります。また、1年生向けには学科共通の専門の基礎科目や入門科目が置かれており、主プログラム選択の参考にすることができます。

心理学科
 心理学を学び、様々な生活環境・場面における人間の心理・行動に対し、その基礎的なプロセスと機能への深い理解と科学的な見方を培い、課題の発見と問題の解決に活かす力を養います。教育プログラムは基礎・実証系心理学と臨床・実践系心理学の科目群を融合した形で構成されており、「認知・生物系」「社会・福祉系」「医療・健康系」「発達・教育系」という4つの専門領域を設置しています。

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・複数プログラム選択履修制度については、こちらをご覧ください。
・生活科学概論の紹介については、こちらをご覧ください。
・学報-OCHADAI GAZETTE(2021年11月号)-に、生活科学概論での取り組みが紹介されています。
 

お問い合わせ

大学見学に関するお問い合わせは、
お茶の水女子大学企画戦略課(広報担当)までご連絡下さい。

企画戦略課(広報担当)
電話 03-5978-5105
e-mail: info@cc.ocha.ac.jp

 

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