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2026年6月1日更新
「現代日本におけるジェンダー」 (2026年5月30日開催) 2026年度生活社会科学研究会シンポジウムは、「現代日本におけるジェンダー」のテーマのもと、会員による以下の研究報告および討論が行われました。 報告: 小前 和智(お茶の水女子大学)「社会保険適用拡大が労働市場に及ぼす影響」 江 天瑶(お茶の水女子大学)「日本における妻の相対収入と夫婦の幸福感:ジェンダー役割規範からの逸脱の影響 」 林 美子(お茶の水女子大学 博士後期課程)「記者へのセクシュアルハラスメントと報道機関の『沈黙』――報道事例の調査とインタビューの分析から――」 臼杵 ふたば(お茶の水女子大学 博士前期課程)「国連女性の地位委員会の議論と日本政府・市民社会の成果」 討論: 豊福 実紀(お茶の水女子大学) 小前会員による報告は、パネルデータを用いた分析により、2016年の社会保険適用拡大が非正社員の保険加入を拡大させ、離職率をやや低下させたものの、非正社員の正社員化にはつながらなかったことを示すものでした。 江会員による報告は、妻の収入が妻・夫の幸福度に及ぼす影響を分析するものであり、妻が主な稼ぎ手である(ジェンダー役割規範から逸脱する)場合に、妻・夫とも幸福度が低くなることが示されました。 林会員による報告は、インタビュー調査などを通じて、女性記者がセクシュアルハラスメントの被害者となった場合に、記者の所属する報道機関がそれを報じるかどうかに影響を与える要因を探るものでした。 臼杵会員による報告は、国連女性の地位委員会における議論を、とくに司法アクセスのジェンダーギャップに焦点を当てながら整理・考察するものでした。 これらの報告に対して、豊福会員によるコメントに加えてフロアから多くの質問やコメントが出され、活発な議論が交わされました。シンポジウム後には懇談会が行われ、来場者の多くが参加しました。 文責:豊福実紀