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2024年度シンポジウム

2024年6月7日更新

(詳細は『生活社会科学研究』31号 参照)

開催日時:2024年5月25日(土)

2024年度生活社会科学研究会シンポジウムは、「生活社会科学研究会発 ジェンダード・イノベーション」と題して開催されました。2022年4月にジェンダード・イノベーション研究所が設置され3年目を迎えましたが、この研究所には生活社会科学研究会メンバーの教員、卒業生、学生が多く関わっています。ジェンダード・イノベーションという新たな概念の説明と研究紹介を行いました。
最初に、ジェンダード・イノベーション研究所所長の石井クンツ昌子先生からジェンダード・イノベーション研究所設立の経緯、その概念と誕生、具体的なジェンダード・イノベーションの例をご説明いただきました。その後、ジェンダード・イノベーションに関する研究の紹介を以下の5人の先生方にしていただきました。
① 永瀬伸子先生(基幹研究院教授)
「AIと無償労働の未来:家事は誰が担うのか、経済合理性、規範と嗜好」
② 鹿住倫世先生 (IGI客員研究員・専修大学教授)
「ジェンダード・イノベーションからみた女性起業家に関する日本と世界の現状」
③ 高丸理香先生 (IGI特任准教授)
「日本企業への外国人材定着とジェンダー構造」
④ 斎藤悦子先生 (IGI研究所教授)
「採用プロセスにおけるジェンダーバイアスの解明」
⑤ 福田智美様 (IGI研究協力員・博士後期課程ジェンダー学際研究専攻)
「女性活躍推進における「女性パイプライン」に関する一考察」
このように多くのジェンダード・イノベーション研究が、生活社会科学研究会のメンバーを中心に進められております。5人の先生方はそれぞれの研究について、熱心に語られ、終了時間を15分ほど超過してシンポジウムは閉会されました。当日はホームカミングデーであったこともあり、参加者は82人(うち49名がZoom参加)で多くの皆様に関心をもっていただくことができました。その後の茶話会も25名ほどが参加され、ジェンダード・イノベーションの可能性について楽しく語り合いました。

学生の感想

「ジェンダード・イノベーション研究所の所長から直接、概念の説明をしていただき、とてもよく理解できた」「所長の話をもっと話を聞きたかった」や研究紹介については「普段考えたことのないテーマについて、研究結果を知ることができて良かった」「起業や就職、企業の中の外国人材について現状を知ることができて良かった」「様々な分野でのジェンダード・イノベーションの可能性について、興味深かった」「一つ一つの研究についてもう少し時間をかけた紹介があると良かった」といった感想が寄せられました。

文責:斎藤悦子

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