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小玉亮子(こだまりょうこ)教授

2016年6月22日更新

教員紹介

小玉亮子(こだまりょうこ)教授

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専門分野

教育学・子どもと家族の歴史社会学

研究テーマ

子ども、親子関係、幼児教育、近代家族、ジェンダー、比較社会史

主な担当科目

【 学部 】

児童文化社会論、人間関係学、人間関係研究演習、卒論

【 大学院 】

子ども社会学特論、子ども社会学演習、比較教育文化特論、比較教育文化論演習、教育文化論、教育文化論演習

大学院(修士課程)人間文化創成科学研究科人間発達科学専攻保育・児童学コース
大学院(博士課程)人間文化創成科学研究科人間発達科学専攻保育児童学領域

教育方針(研究に関する説明・ゼミの様子など)

人はみな、かつては子どもだった、とはよく言われることです。でも、最近の中学生は私たちのころとは違う、といういい方もよく聞きます。子どもらしい、という言葉がありますが、「子どもらしくない子ども」もよく話題に上ります。私たちが当たり前のように語る子どもという言葉を、あらためて、では、子どもらしい、というのはどういうことなのか、そもそも子どもってなんだろう、と考えてみると、よくわからなくなってくるように思います。そして、このことは個人的な意見の相違だけでなく、その社会がどのようにとらえるのか、あるいは、時代がどこに向かおうとしているのかによっても、大きく変わってくるように思います。私たちが「子ども」という言葉で語ることの中に、どのようなことが織り込まれているのか、それが時代や社会・文化の諸相の中でどのように異なっているのか。子どもや子どもにかかわる家族や学校にかかわる人々の観念を、時間的、空間的な比較から分析していくことが、私の研究課題です。

授業のなかでは、時間・空間を思いっきり飛び回りたいとおもっていますが、ゼミのみなさんにも自分の関心にそって多様なテーマを選んでもらっています。ただし、テーマは多様でも、研究は丁寧にすすめてもらいたいと考えています。ゼミ生には、選んだテーマは、研究史上どのような位置にあり、その問いを解明することにどのような意義があるのか、そして、その解明のためには、どのような方法をとり、どのような資料が必要になるのか、一歩一歩検討してもらっています。こういった地味な作業をこつこつと続けるなかで、研究を形にしていくことに挑戦してもらっています。

プロフィール(職歴・学歴・その他個人的な紹介)

香川県に生まれ、埼玉県立浦和第一女子高等学校、お茶の水女子大学家政学部児童学科を卒業後、東京大学大学院教育学研究科教育学専攻博士課程単位取得満期退学。

  • 1990.4-1992.3 日本学術振興会特別研究員(DC/PD)
  • 1993.4-1994.3 横浜市立大学商学部専任講師
  • 1994.4-2005.3 横浜市立大学商学部助教授
  • 1996.4-2005.3 横浜市立大学大学院経済学研究科助教授
  • 2005.4-2008.3 横浜市立大学大学院国際総合科学研究科准教授
  • 2008.4-2011.12 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科准教授
  • 2012.1- お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授

主な業績

【 著書(編著・共著)】

  • 2004年 編著『マスキュリニティ/男性性の歴史』(現代のエスプリ No. 446)至文堂,全212頁.
  • 2005年 共著『教育/家族をジェンダーで語れば』白澤社,全205頁.
  • 2007年 編著『現在と性をめぐる9つの試論―言語・社会・文学からのアプローチ』春風社,全297頁.
  • 2010年 共著『現代の親子問題』日本図書センター,全363頁.

【 著書(論文分担執筆)】

  • 1992年 「近代ドイツの親子関係と懲戒権」,牧柾名・今橋盛勝・林量俶・寺崎弘昭編『懲戒・体罰の法制と実態』学陽書房,pp.234-255.
  • 1996年 「『子どもの視点』による社会学は可能か」,井上俊・上野千鶴子・大澤真幸・見田宗介・吉見俊哉編『岩波講座現代社会学第12巻 こどもと教育の社会学』岩波書店,pp.191-208.
  • 1996年 「<女子供>に作用する『個別化を行う権力』」,女性学研究会編『女性がつくる家族』勁草書房,pp.21-31.
  • 1999年 「母の日のポリティクス-その成立と普及についての比較史的研究-」,藤田英典・黒崎勲・片桐芳雄・佐藤学編『ジェンダーと教育』世織書房,pp.243-266.
  • 2000年 「ドイツにおけるイジメ」,清永賢二編『世界のイジメ』信山社,pp.78-103.
  • 2001年 「父親論の現在」,浅井春夫・伊藤悟・村瀬幸浩編『日本の男はどこから来て,どこへ行くのか』十月舎,pp.122-148.
  • 2002年 「子供問題と家族」,宮澤康人編『教育文化論―発達の環境と教育関係―』財団法人放送大学教育振興会,pp.187-196
  • 2002年 「教育とジェンダー」,宮澤康人編『教育文化論―発達の環境と教育関係―』財団法人放送大学教育振興会,pp.197-207.
  • 2002年 「教育政策における<家族>の何が問題か」,広田照幸編『<きょういく>のエポケーNo.1 《理想の家族》はどこにあるのか?』教育開発研究所,pp.108-118.
  • 2006年 「母の日をめぐる近代家族のポリティクス――二つの理想のはざまで」,金井淑子編『ファミリー・トラブル』明石書店,pp.119-136.
  • 2007年 「西洋教育史における教育関係史の試み」,教育史学会編『教育史研究の最前線』日本図書センター,pp.204-213.
  • 2008年 「ドイツ PISAショックによる保育の学校化」,泉千勢・一見真理子・汐見稔幸編『世界の幼児教育・保育改革と学力』明石書店,pp.69-88.
  • 2009年 「ジェンダーと教育」,姫岡とし子・川越修編『ドイツ近現代ジェンダー史入門』青木書店,pp.103-124.
  • 2009年 「横浜市における男女共同参画の課題―家族・地域の視点から」,廣田全男編『大都市制度の現状と再編課題―横浜市の場合』学文社,pp.122-139.
  • 2011年 「戦後ドイツにおける家族の混乱と子どもたち」,対馬達雄編『ドイツ 過去の克服と人間形成』昭和堂,pp.43-70を分担執筆.
  • 2011年 「〈母の日〉が政治に現れるとき、消えるとき―昭和二三年の「祝祭日の改正」の議論から」高橋他編『家族と教育』(ジェンダー史叢書 第2巻),明石書店,pp52-76.

【 学術論文(学会誌・紀要等)】

  • 1987年 「ドイツ<市民家族>における親子関係―家族の閉鎖化と子育てをめぐって―」,家族問題研究会『家族研究年報』No.12,pp.39-52.
  • 1990年 「1878年プロイセン強制教育法(Zwangserziehungsgesetz)の成立―19世紀後半のドイツの家庭教育に関する一考察―」,教育史学会編『日本の教育史学』第33集,pp.178-193.
  • 1991年 「19世紀末ドイツの強制教育における国家介入問題―民法(1896年)制定までに焦点をあてて―」,『東京大学教育学部 教育哲学教育史研究室紀要』第17号,pp. 53-62.
  • 1993年 「近代日本における子どもの保護の制度化過程―1922年少年法の個別的処遇の展開に焦点をあてて―」,『横浜市立大学論叢 社会科学系列』第44巻第1・2・3合併号, pp.175-199.
  • 1993年 「<少子化問題>の歴史的検討に向けて―世紀転換期ドイツにおける議論から―」,近代幼児教育史研究会編『近代幼児教育史研究』第7号,pp.43-57.
  • 1994年 「近代家族という戦場―男と女・大人と子供の関係史と家族史研究の課題―」,大人と子供の関係史研究会編『大人と子供の関係史 第一論集』, pp.105-119.
  • 1996年 「語らない子どもについて語るということ―教育『病理』現象と教育研究のアポリア―」,日本教育学会編『教育学研究』第63集,第3号,pp.74-81.
  • 1997年 「<女・子ども>の問題化―横浜市における少子化と女性のM字型就労から―」,横浜市立大学経済研究所編『経済と貿易』174号,pp.39-55.
  • 2001年 「教育改革と家族」,日本家族社会学会編『家族社会学研究』第12(2)号,pp.185-196.
  • 2002年 「ワイマール期における家族問題の展開―ドイツ子だくさん家族全国連盟の成立とその背景から―」,『横浜市立大学紀要 社会科学系列』第5号,pp.53-73.
  • 2003年  “A Comparative History of Mother’s Day in the U.S., Germany and Japan,” The bulletin of the Yokohama City University, Social Science,vol.54,No.2/ 3,pp.57-70.
  • 2004年 「『わからない』から『こわい』へ―80年代以降の教育改革の子ども観を考える―」,日本教育学会特別課題研究「教育改革の総合的研究」研究委員会編『教育改革の総合的研究 第四集』pp.213-221.
  • 2004年 「高齢者と家族―問題として語られるとき,そして,横浜市の調査から―」,横浜市立大学経済研究所編『経済と貿易』No.188,pp.19-31.
  • 2004年 「少子化が社会問題となる時代―20世紀初頭のドイツにおける二人っ子システム批判を手がかりにして―」,日本教育学会編『教育学研究』第71巻,第4号,pp.30-41.
  • 2007年 「近代学校における男性性とセクシュアリティ―『テルレス』と『マヌエラ』の混乱から―」,研究代表 細谷実/関東学院大学『平成15-18年度科学研究費補助金基盤研究(C)研究成果報告書 近現代日本における男性性(マスキュリニティーズ)の構築過程についての学際的研究』pp.38-47.
  • 2007年 「ヴァイマル憲法第119条の成立―国制に家族はどう位置づけられたのか―」,比較家族史学会編『比較家族史研究』第21号,pp.1-23.
  • 2008年 「親たちのニーズとアクション―教育戦略と公共性」,研究代表 片岡栄美./駒沢大学『平成17-19年度科学研究費補助金基盤研究(B)研究成果報告書 子どものしつけ・教育戦略の社会学的研究―階層性・公共性・プライヴァタイゼーション―』,pp.103-115.
  • 2008年 「近代教育とジェンダー―幼児教育における教育者養成システムの歴史から―」,日本ドイツ学会編『ドイツ研究』第42号,pp.27-35.
  • 2010年 「少子化,ナショナリズム,ジェンダー-1910年代のドイツにおける出生率低下問題から-」,比較家族史学会編『比較家族史研究』第24号,pp.82- 95.
  • 2010年 「<教育と家族>研究の展開―近代的子ども観・近代家族・近代教育の再考を軸として」,日本家族社会学会編『家族社会学研究』第22巻第2号,pp.154-164.
  • 2011年 「幼児教育をめぐるポリティクス-国民国家・階層・ジェンダー-」,日本教育社会学会編『教育社会学研究』第88集,pp.7-25.

学会社会活動(2008-)

【 学会活動 】

  • 2005.12- ジェンダー史学会理事
  • 2005.12-2010.11 ジェンダー史学会編集委員
  • 2005.6- 日本ドイツ学会・編集委員(2010.6-2011.5編集委員長)
  • 2008.6- 比較家族史学会理事(2008.6-2012.3事務局長)
  • 2008.12- 幼児教育史学会理事・編集委員
  • 2010.10- 教育史学会理事・編集委員
  • 2008.1-2011.12 日本教育学会・編集委員
  • 2010.9- 日本教育学会理事

【 社会的活動 】

  • 1998.11-2008.10 横浜市児童福祉審議会委員(里親部会部会長)
  • 2009.6-2010.5 横浜市男女共同参画審議会委員
  • 2010.7-2011.3 文部科学省消費者教育推進委員会委員
  • 2010.6- 国立大学協会教育・研究委員会教育小委員会専門委員
  • 2010.9- 浦安市男女共同参画推進会議委員長
  • 2011.10- 日本学術会議連携会員

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