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Q&A

2016年6月7日更新

01文教育学部心理学コースと生活科学部発達臨床心理学講座との違いは?

文教育学部・心理学コースは、実験心理学を核として、心理学全般について学んでいきます。 研究を中心とした体系・組織的な学習の仕方が特徴的です。もう一方、生活科学部・人間生活学科・発達臨床心理学講座は、保育学と臨床心理学を二つの柱として学びます。実践・応用的な色彩が濃く、現場と連携しながら教育を進めています。研究もとても重視していますが、それだけではなく、実践活動と研究活動をどのようにつなげていくのかという点に注目しています。ただし、 双方の講義科目の多くについては、互いに自由に履修可能です。

臨床心理士になるには、本学では、大学院人間文化創成科学研究科・人間発達科学専攻・発達臨床心理学コースに進学することが必要です。発達臨床心理学コースの受験資格に専門の規定はないため、心理学コースやその他からも自由に受験できます。心理学コースで実験的方法論を十分に身につけてから、発達臨床心理学コースに進学することもひとつの有益な道筋です。

02発達臨床心理学講座への配属は入学後に行われるのでしょうか。

現在では、複数プログラム選択履修制度が導入されており、入試では、講座ではなく人間生活学科を受験します。各講座への配属は、1年の後期に希望を申請し、2年生進級の時点で決まります。この場合、「発達臨床心理学主プログラム」を選ぶことになりますが、「発達臨床心理学強化プログラム」をとり、より専門的に発達臨床心理学を勉強すること、または他の講座から副プログラムをとり、領域を広めることも可能です。

03推薦入学制度があるようですが、どんな基準で採用しているのでしょうか。

推薦入試は、人間生活学科を受験し、2年生から発達臨床心理学の主プログラムを選ぶことになります。推薦入試では、高校の成績がA程度はあることが望まれます。また、何か個性的な活動をしていることも重視されます。勉強でも、ボランティアでも、部活動でも、生徒会でも、学校を離れての活動でもよいのです。総合的学習の時間の成果もよいでしょう。自分で本を読んで考えたというのでもよいのです。その成果を示す書類があったら、ぜひ付けて下さい。面接では、人間生活学科での勉学についての志望の理由や、自分のよいところを遠慮なくPRしてほしいと願っています。

04発達臨床心理学講座以外の講座や学科に進学して、発達臨床心理学の勉学が出来るのでしょうか。

発達臨床心理学講座の専門の講義はどの講座・学科・学部の学生でも自由に受講できます。生活科学部の他学科に所属しても、「副プログラム」として発達臨床心理学講座の科目を履修することは可能です。講義科目の中には、より概論的なものも、より専門的な内容のものも幅広くあります。しかし、演習や実習・研究法に関する科目は発達臨床心理学講座の学生に限定されているため、履修することは出来ません。少人数の授業の上に、専門的なトレーニングが要求されるためです。

05子どもに苦手意識があるのですが、だいじょうぶでしょうか。

だれでも子どもの時代があったのに、だんだん大人に近づいてくると子どもって苦手だなと感じるようになるのは不思議といえば不思議です。それを「どうしてなんだろう」と考えたり、、「実際子どもって自分の考えているイメージどおりのものなのだろうか」と観察したり、一緒に遊んでみたりすると、意外な発見があるものです。もしかしたら、ただ「子どもってかわいいから大好き」と信じ込んでいるのと違った、自己発見も大きいかもしれません。そういう学び方が、実は保育や子どもについて研究していく上で非常に大切ですし、そのようなことをこの講座の授業や観察・実習ではめざしています。

06発達臨床心理学講座の中には、臨床心理系の授業と保育系の授業があるようですが、どちらかのコースを選ぶのですか。

講座のなかでコースは分かれていません。必修科目、選択科目の中で、両方の科目をバランスよく履修していくことによって、子どもが大人になっていく「発達」という問題や、その発達を支える援助者になるという「支援」や「保育」の問題について、頭でっかちではなく、心と体、双方のレベルで理解、探究していけるカリキュラムを提供したいとおもっています。

07臨床心理士という資格はどのようなものなのでしょうか。

「臨床心理士」とは、財団法人「日本臨床心理士資格認定協会」の出す資格です。国家資格ではありませんが、公的資格と呼んでもよいような格付けになります。例えば、スクール・カウンセラーは、臨床心理士等がなることに文部科学省で定めています。多くの病院や相談所等でも臨床心理士資格を持つことを採用条件に入れています。しかし、カウンセラーと呼ばれる人たちは、皆この資格をもっているわけではありません。カウンセラーにも産業カウンセラー、キャリアカウンセラーなど全国レベルの学会や資格認定組織が認定する資格もあれば、心理カウンセラーなどある特定の組織や機関が認定する資格まで様々な資格があります。

臨床心理士資格は、心理査定、心理面接、研究、地域援助などの領域において一定レベルの訓練を受けたことを示す資格としてもっとも代表的なものと言えるでしょう。その取得のためには、大学院の修士課程(本学では博士前期課程)を修了し、受験資格を得る必要があります。今後、大学院の養成課程に指定されているところで学ぶことが必要になりますが、本学・人間文化創成科学研究科・発達社会科学専攻・発達臨床心理学コースは、臨床心理士養成の指定大学院の1種となっています。つまり、修士課程修了後、臨床心理士の受験資格を得ることが出来ます。

08臨床心理士資格を得ると、就職は多いのでしょうか。

臨床心理士資格を得ても、臨床心理士としての就職は決して楽だとは言えないでしょう。また、一般的な企業への就職と異なる側面があります。それは、多くの修了生が、一つの常勤職ではなく、いくつかの非常勤の仕事をかけもつことです。様々な現場での臨床の仕事がどのようなものか学び、自分にあった領域を探し、一つの現場での常勤職につく人もいます。もう一方で、いくつかの現場で仕事を続け、変化を好む人もいます。一部の修了生は、公務員をはじめ、ある医療機関などで常勤の仕事に就いていますがごく少数です。また、多くの高校生が関心をもつスクール・カウンセラーはほとんどが非常勤職です。

09中学校・高校の先生になれるのでしょうか?

中高の家庭科教職課程を専門科目の履修と並行して履修できます。家庭科においても保育が重要な分野となっていますので、専門科目として子ども・保育学系の科目を学ぶことが役立つでしょう。また、教職の勉強には臨床心理学系の専門科目も大いに役立ちます。 本講座では研究者養成にも力を入れています。大学院に是非進んでください。特に保育・幼児教育は本学には長年の伝統があり、先輩の研究者が多く育っています。家庭科教育の保育分野の研究者になっている先輩もいます。大学院で規定の単位を修めると、大学で取得した「一種免許状」を「専修免許状」にすることができます。

10保育士資格をとることができますか。

保育士資格をとるには、(1)保育士試験という都道府県で施行している全国一斉の資格試験を受ける方法と、(2)指定保育士養成施設として認定されている学校で規定の単位を履修する方法とがあります。お茶大の学生で保育士資格を取りたい人は、(1)の方法で挑戦して、多くの人がパスしています。大学の2年生から受験資格があり、必要な科目を3ヵ年以内に全部パスしていけばいいという方式なので、早い人は3年生で、たいていは4年生のうちにパスしています。しかし、乳児とかかわる体験もなく保育園という場所の雰囲気を知らずに資格だけとれた、ということでは困るので、附属ナーサリー(保育所)での実習や乳児保育・児童福祉関連の授業を用意し、いい保育士になれるように講座としても応援しています。

11スクール・カウンセラーになりたいのですが、教職科目を履修した方がよいのでしょうか。

内容的につながりが深く、特に、スクール・カウンセラーをする上では、教職を履修して、学校のことがよく分かっていることは役立つでしょう。ただし、カウンセラーになるには、学部の科目だけでなく、大学院において臨床心理学のより専門的な知識やスキルを身につけることが必要です。またクライエントを担当する臨床経験や臨床現場での実習も重要です。

12本講座は、発達臨床心理ということで、子どもや学校の臨床に特色があるようですが、病院の臨床や、大人相手の臨床は出来ないのでしょうか。

子どもと大人の両方、また学校関係、家庭、医療、など様々な臨床現場に対応して、専門の教員がいます。学部生では、病院臨床の実習をするということはありませんが、講義や通例の実習の中で、様々な場面に対応した知識や技能を学びます。大学院の場合では、本学の心理臨床相談センターとともに、学校や病院をはじめ、様々な実習の機会や研究の機会が設けられています。発達は、子どものみに関わるのではなく、人の生涯を一つの発達の流れとして捉えるライフサイクルの視点から捉えられます。

13発達心理学・教育心理学の研究者になりたいのですが、臨床心理のカウンセラーの勉強は必要なのでしょうか。また、将来大学院に進んで、大学への就職口はあるのでしょうか。

発達心理学や教育心理学は、実践的な学問です。学校や家庭や病院等で問題を抱えた方への援助を行う面もあります。臨床心理学と接した隣り合わせの研究領域です。合わせて学ぶ利点は大いにあります。

将来の大学院進学後は、研究者になるには、博士後期課程へ進学する必要があります。そのためには、大学院修士課程進学後、最低で5年間以上を必要としますが、7年以上かかることも少なくありません。研究者・教育者としての大学への就職事情は厳しいのが実情です。本大学院・博士後期課程を修了して大学に就職された先輩も少数ですがいます。

14他大学に進学した学生です。進学後、臨床心理学を学びたくなりましたが、今いるところは心理系ではありません。3年次編入試験を受けるか、卒業してから大学院を受験するか、それとも学部を再受験するか、迷っています。

心理学以外の専攻の場合、大学院を直接受験するよりも3年次編入を勧めています。大学院で臨床心理学を勉強するためには、心理学の基礎全般が必要です。また、心理学研究法について知るだけでなく、卒業論文研究を通して研究がどのようなものなのか、知っておくことが非常に大きな学習となるからです。この他、他大学を卒業してから大学院を目指す場合、研究生として1年間在籍することもあります(Q16を参照してください)。

15研究生・科目等履修生・聴講生とはどのような制度ですか?

研究生(学部研究生)は各教員から研究指導を受ける制度です。学部研究生になるには4年制大学を修了していることが条件です。出願は通常 2月と9月です。事前に、指導を希望する教員とコンタクトを取って面談を受ける必要があります。学期末の時期ですので、早めに教員にメールか電話でアポイントメントを取ってください。面談の際は履歴書などの書類を持参し、志望の理由・指導を希望する研究テーマなどをお話しください。各々の教員が若干名を受け入れることがあります。研究生は指導教員が必要と認めたときは学部の科目を聴講できますが、実習科目などには履修に制限のある科目もあります。また大学院の科目は履修できません。研究生を経て大学院を受験する方もいますが、大学院進学が有利になるといったことは全くありません。

科目等履修生(学部)は学部の各授業科目を履修する制度です。履修には授業担当教員の審査・許可が必要です。期末試験に合格すれば単位を修得できます。

聴講生(学部)は学部の各授業科目を聴講する制度です。聴講には授業担当教員の審査・許可が必要です。単位修得はできません。科目等履修生・聴講生とも出願は研究生とほぼ同時期ですので、早めに授業担当教員とコンタクトを取ってください。授業科目によっては履修や聴講が制限されていることもありますのでご注意下さい。 研究生・科目等履修生・聴講生いずれについても、条件や募集の詳細は教務チームにお尋ねください。

16学部の授業には、心理臨床の実習があるようですが、そこでは、相談センターでの相談活動をさせてもらえるのでしょうか。

学部生は相談室で相談活動に携わることはありません。相談室では、当然ながら、本当の問題を抱えた方を相手にして、その問題のある状態の改善を目指す援助をすることになります。そこで、大学院の前期(修士)課程の訓練中の大学院生と教員のみがこのような相談活動にあたります。

学部生の心理臨床実習では、心理テストの施行の仕方を学ぶとか、試行カウンセリング(学生同士の模擬的なもの)を行うといった基礎訓練を行うことになります。ただし、インターンシップ実習では、幼稚園や小学校の子どもの様子の観察、また、中学校における養護教諭のもとでの実習、特別支援学校の子どもの保育などの機会が設けられています。それらの機会においては、心理臨床活動そのものではありませんが、その前提となる人間相手の体験的活動を経験することになります。

17附属の幼稚園や保育所があるということですが、そこで実習はできますか。

お茶大には、明治9年に創立された日本で最初の幼稚園といわれる「附属幼稚園」と、21世紀になってからできた新しい学内保育所「いずみナーサリー」があります。ナーサリーは、国立大学法人としては始めての「附属」保育所です。幼稚園の緑豊かな園庭の「お山の上」に、ナーサリーの0〜2歳の小さい子ども達も生活しています。附属園は、大学の教育や研究に全面的に協力してくれる態勢になっているので、講座の「保育臨床実習」や「発達臨床特別実習」をはじめ、いろいろな授業で、幼稚園や保育所に行って、保育の観察や実習がする機会があります。

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